【短編集】communication
私は、イケナイ恋をしている。


去年までは、まだ、よかったかな?


中学生と大学生のカップルだったけど....


彼氏の頼は、ロリコンじゃないよ。


いとこ同士でもあるんだけどさ。


前の彼女は、年上だったりしたから。


まあ、頼の彼女遍歴は知ってるってことなんだよね。


でも、今は、生徒と先生。


タブーと言われる恋。


「ココ、また、たそがれてるの?」


私は、放課後に窓の外を眺めるのが日課だ。


なんか、沈む夕日を見ると気持ちが落ち着くんだ。


特に理由はないけど。


「蛍奈は、うまくいったんだね。」


「えっ?」



最近、友達の蛍奈は幼なじみの來斗先輩とつきあいはじめたらしい。


失恋しても來斗先輩の支えがあったからだね。


「お前等。もう帰れよ。」


「は〜い。」


頼に注意された。


そう、タブーの最上級。


頼が私の通ってる高校の教師って事。


頼の注意に、蛍奈は素直に応じる。


私は、遠い目をしていた。
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