【短編集】communication
隣のクラスの大和に借りに行くのが定番だけど、大和の親友で私の幼なじみの基から借りる。


「詩歌、珍しいじゃん。いつも、大和に借りるじゃん。」


「まあね。そろそろね。」


「はっ?またすんのか?」


こっから、小さい声で近寄りながら会話。


周りから見たら、恋人同士のイチャつきに。


「当たり前じゃん。基は、私の性格よく知ってるでしょ?限界なの。」


「わかっけど、巻き込むなよ。」


基は、めんどくさそうだった。


「すみちゃんに、告げ口しちゃうぞ。」


「なにを?」


「いろいろあんじゃん?てか、今の状況やばいか?」


詩歌は、周りの状況を把握しながら言った。


「どうせ、澄子はここにいないし。それに詩歌なら関係ない。てか、澄子がいてもあいつは、妬かないよ。」


基の元気がなくなってきた。


「教科書借りるお礼に一ついいこと教えてあげる。澄子は、基の前で妬くそぶりとか見せてないんだろうけど、ヤキモチ妬いたり、嫉妬してるよ。じゃあね」


詩歌は、赤くなる基をおいて、教室に戻った。


基は、嬉しすぎてニヤケていた。


周りから見たら、彼女とイチャイチャしてました。


みたいなね。


大和は、ふてくされていた。
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