【短編集】communication
学校でも上の空。


そんな特にぼけっとしてるときだった。


「哀川、一緒に帰らないか?」


同じクラスの男の子に誘われた。


結構人気な男の子。


「ごめん、無理。」



今は、放課後だからいいはずだけど。


もし、そんな時に基と会ったらショックで死んじゃうかも。


「なら、聞いてよ。」


てか、タイミングよく私と彼だけだし。


「うん。」


私は、戸惑いながら頷いた。


「俺、哀川が好きなんだ。つき合ってくれないか?」


「.....ごめん。彼氏いるから。」


私は、呟くようにしか言えなかった。


「そうなんだ。悪かったな。これからも友達としてよろしくな。」


彼は、風のように去っていった。


私は、そんな彼を見て無性に基に会いたくなった。


私は、いつも不安にかられていた。


その正体がわかった。


基は、かっこいい。


女の子にモテる。


私がいないとこで女の子に告白とかされてるんじゃないかなって。


私は、メールで



[会いたい]


一言のメールを送った。
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