ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
-いいえ、
そんなことはありません。
いまでも、気が向けば弾くこともありますから-
「そうなんですか…
気が向けば…ねえ…」
-ええ、やはり時々思い出してしまうんです…
幼い時からピアノを、母に叩き込まれていますから、
きっと、私の身体には… ピアノの音が浸透しているのでしょうね -
「そうかもしれないねえ…
一度でいいから、君のピアノを聞きたいなあ」
「それに、君のピアノ…
いや、君がピアノを弾く姿を見たいなあ…
きっと素敵だろうね ♪…」
-嫌ですわ、素敵だなんて…そんないいものでは
ありません!-
-きっと…メダカの学校の 先生のように、見えると思いますわ… -
「あっはっは〃
メダカの学校の先生のようにねえ………
だったら、よけいに見てみたいですよ♪ 」
-わかりました!
この島にいる間に、一度だけ弾いてさしあげますわ♪
私の大好きな曲を…
いちど……だけ-
「ほんとですね…
嬉しいなあぁ~~~ ♪
君が、早くその気になってピアノを弾いてくれます
ように♪ 」
-大丈夫ですわ、結城様♪ まだ三日もありますから…
いずれ……… -
「じゃあ、僕は待ちます… 心待ちしてますからね 」
結城に、そう言われても、 急には小絵だって…
ピアノを弾く気にはなれません。
気分が乗らないとでも…
いうのでしょうか。