ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
いいえ、小絵はそんなことよりも、目の前のごちそうに…
つぎつぎと運ばれてくる、料理に…目を奪われていたのです。
テ-ブルに、はみ出しそうになりながら、
小絵に、どうぞって言わんばかりに…
並んでいるんです。
そこに、置かれている、
スプーンとフォークが小絵を見つめていました♪
ホテルのカフェの料理は…
ム-ル貝と羊乳で作った、ペコリ-ノチ-ズの、
タリアテッレだ…
そして、レモンのお酒の… リモンチェッロ、
レモンのフレッシュジュ-スの飲み物に合わせた小皿にはシ-フ-ドマリネが、
そして、パプリカのマリネとナスのオイル漬け、
ア-ティチョ-クのフリット、黒オリ-ブなど…
パンには、ポルチ-ニ茸が塗られて、
トリュフ、ジェノヴェ-ゼなどが盛られているが…
別の大皿に盛られている
タリアテッレにかけられている、
ペコリ-ノチ-ズの濃厚な味には、
小絵は、思わずほっぺたが落ちそうになり…
その上に乗せられている
ム-ル貝の甘い味には、
よだれが、でそうな位とでも言うような美味だった。
レモンのお酒に少し酔ってしまった小絵は…無言だ。
ただひたすら、美味しい料理を口に運んでいる。
ところが、何気なく小絵が結城を見つめてしまったら、
結城と目があってしまい、 小絵は困った。
すると、目の前の結城はー にんまりと笑い、
自分のほっぺたに、人差し指を突き刺すしぐさをした。
小絵は、それを見て思わず吹き出しそうになりながら…
-ヴォ-ノ♪ですか。
ほんとですよね…
とっても美味しいですわ -
「 とっても今…
僕は幸せで---す ♪
少しレモンのお酒に酔っていま---す ♪」
又ほっぺたを指でつついた。