ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
それでも、ともかくは階段を上がりきり…
ホテルに戻ることが、出来たのだがー
『もう、こんなバカなことはやめだ〃
絶対に、このホテルからは一歩も出ないわ』
部屋に戻り、広過ぎるダブルベッドに一人…
仰向けになりそう思った。
しばらくは、そのままでいたのだが…
やはり、そうもいくまい… 結城は見つけないとね。
ディナーの時刻が迫っているのだ。
小絵は起き上がり、もう一度結城の部屋を訪ねてみようと思い立ち… 歩き出していた。
すると、廊下を歩いて結城が小絵のほうへ、やってくるではないか…
やっと、見つかったのだ。
小絵は嬉しくなってしまい、思わず手を振ったが…
結城も、それに答えてか… 手を振っていた。
『やれやれだわ…
これで一安心ね。
結城様の行方不明が解決したのだから』
結城は廊下を歩くのを止め立ち止まり、
小絵を手招きしていた。