ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
「 やあ…お待たせしました。
驚きましたか…僕の…この いでたちには…」
-はいとても、結城様♪
でもほんとうは、
タキシ-ドにネクタイという決まり何ですよ…
でも、今はシ-ズンオフですので、あまりうるさく言わないのです……-
「あっ、そうだったの…
でも、わかってたんですよ。日本を発つ前からね。
だから、用意していたのですよ…」
-どうお答えしたらいいのでしょうか…
私ことばもありませんわ-
「どうして… だってね。
これで僕が、
君をエスコートすることが…できるでしょ♪」
-はい、そうですが -
『わかっているんですよ。 結城様は、奥様のために… 用意されたのでしょ!
それなのに、私をエスコートするなんてね。
話が違いますね… 』
小絵は結城の言葉に、男の見栄と…哀愁を詠んだ。
-では…結城様 ♪
よろしくお願い致します-
小絵は結城に、ダンスの時の挨拶のように…
ドレスのギャザ-を指でつまみ、足をプロデュースした…
結城は腕を曲げて、小絵に
「どうぞ…♪ 」
って、言ってくれている…
小絵は結城の腕に…
そうっと、自分の腕をからませた。
小絵は嬉しかった。
結城は一人ぼっちじゃない、
♪…小絵がいますよ…
そんな気持になっていた。