ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love


小絵は嬉しかった。
とにかく全てが素晴らしかった…


こんな結城の顔は初めてだ。しかし、食後を考えてしまったら…



結城のことが、少々気の毒になってきた。


小絵は結城が、今宵もまたあの広いダブルベッドに、

一人でさみしく眠るのかと思うと………


そうかと言って、結城を助ける手立てはないのだが…


小絵だって、一人さみしく大きなダブルベッドに、


眠るのだから、お互いに… ご愁傷さまだ。



それも、自分がガイドでなければ、大胆なことも出来なくはないが…


ガイドとしてのプライドがある。


そして…
食事の後は、自分の部屋へ サッサと一人で帰って行く 結城を小絵は追いかけた。

「じゃあ、又明日… ね」
あっけに取られた小絵は、

返事もせずに、結城を部屋の前で見送った。


自分の部屋に戻ると、小絵はシャワ-を浴びて…
ベッドに横たわった。



< 135 / 354 >

この作品をシェア

pagetop