ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
それなのに、結城は小絵に近づいてこう言った…
「ピアノを弾く小絵さんの指…とても素敵でした。
そのしなやかな指を見ていたら、今気がつきました…
この七日間…いっしょにいて、僕は君のことを…
愛してしまっていた。
嘘じゃありません………
今気付いたんだ♪ 」
-私も…♪
結城様のことが、いつの間にか好きになっていました。
どうしたらいいのでしょう。貴方には奥様がいらっしゃるのに…
いけないことですわね-
「妻は僕に、ついてこなかった。
だから、僕はこのイタリアのカプリ島に、一人で来たんです…
何故、カプリ島なのかわからないのだが…
最後の夜は、カプリ島に泊まろうと決めていたんだ」
-ほんとに不思議ですよね。それに、このピアノ…
私のことを、待っていたみたい。
もう一度、何かお弾きしましょうか… ♪-
「だったら…
もう一度、ノクタ-ンを♪」
タタ・・・・・、
タ-ンタタ・・・・・
『ノクタ-ン 、
プリ-ズ・Love♪』