ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
小絵の胸は苦しいほど…
切なくなっていた。
『私は あなたのことが好き、
この胸が張り裂けそうな位好きになってしまったの』
ピアノを弾きながら、結城への思いを訴えていた。
『とうとう、来てしまったわ…こんな日が………
それも、カプリの最後の夜にね…
明日になれば、結城様は日本へ帰国するのよ…
それなのに、
愛を告白された小絵は、
どうしたらいいの。
こんな最後になって、いったいどうするつもりなの』
小絵は、考えられない位動揺しているのに…
ピアノの鍵盤をたたく指だけが、一人でに踊っている。
無意識に指が動いている。
ノクタ-ンの曲に込められた想いが、ドラマのように…
ピアノを弾く、小絵の姿を見ていた結城は、
いつの間にか、小絵を背後から抱き締めていた…
それでも、小絵はピアノを弾きつづけている…
そして、結城は小絵のうなじに口づけをしていた。
それでも、ピアノを弾くのを止めない小絵…
小絵の耳に結城はそっと… ささやいた。
「どうやら…僕は…
君のことを本気で愛してしまったらしい…」
結城はそう言いながら、小絵の耳たぶを甘噛みした…
小絵は、目を閉じてピアノを弾いている。
そして、こう言った…
-私も…どうやら…
あなたを愛してしまった… らしいの…
どうしたらいいの…
神様助けて! -