ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
神様助けて…なんて言ったって、どうしたらいいのでしょうね…
人を愛するということは、 突然にやってくるはず…
自分にも、予測できないことだったから…口から出てしまった。
そして、その時…
結城は小絵の両手を押さえ…ピアノを弾くのを止めた。
小絵は目を閉じたまま…
結城を待った。
結城は小絵を背後から…
さらに強く抱き締めていた。
「小絵さん…僕は君を離したくない…
こんな僕で良かったら…
ずっとそばにいて………」
小絵は身動きもできない位に、抱き締められていたが、
そのことが、よけいに結城への愛をつのらせていた。
小絵は弱く息を吐きながらこう言った。
-こんな…私で良かったら あなたの側に…
ずっといさせて…お願い-
その時、部屋中にレモンの香りが漂っていた。
いや…そんな気がしたと… 言うべきだろうか?