ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love


- そんな極端なことを 言うんじゃないよ。


よく考えてから、答を 出してくれ頼む… -


その日以来、妻の啓子は、 圭介とは口を聞かなくなっていた。



圭介が、帰宅しても… 食事は用意されてはいるが

その場に妻の啓子はいない。朝食も同じ…


しかたがないので、圭介は 必要に応じてメモを書き、 食堂のテ-ブルの上に置いた。


妻の返事もメモ用紙に
書かれていて、声は無い。

まるで、無声映画を見て居るようだ~!


そして、ついに圭介は会社を辞めたが…


辞めたその日、帰宅したら テ-ブルの上に…


妻の啓子のメモがあった。 それには…


( もう、私が止めても… あなたは、言うことを 聞いてはくれないでしょ !
だから、私は…


もう、あなたのことは 諦めましたから!
好きになさって下さい )
< 26 / 354 >

この作品をシェア

pagetop