ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
フィレンツェの最初の夜
そのホテルでは、スパを完備している。
ケミカルピ-リング、 レッグケアなどの多くの コ-スがあり、
結城様が、これらを体験されたら、
身も心も癒されるだろうか?
その間小絵は、自分の小さな部屋にいて、
ベッドでお昼寝でも…
しようと考えている。
海を眺めながら…
というのも、このホテルは18世紀の地中海様式の、 宮殿を真似て建てられていて…
どの部屋からでも、海が見えるようになっているからだ。
至るところで、真っ青な海を一人じめできるのが、
素敵だと思い選んだのだが…
この広いスイ-トル-ムに お泊まりになるのは…
やっぱり、
結城様お一人である。
このように、予定を組んでしまった小絵は…
今さら、変更できなくて-結城様には申し訳ないという気持はあったのだが…
予定を書いて渡した小絵は 結城様にはこう告げた。
-結城様が、お一人ということになられましても、
もうすでに、ホテルは予約しておりますので-
キャンセルしても、宿泊料金と同じ損金を請求されます。
それに、他に良いお部屋が 見つかりそうにありません!
だから、このままでいかがでしょうか…
私の考えですが-
「わかりました。
そうして下さい。いや!
それのほうが、いい〃 」
結城は嬉しそうにして、小絵に答えていた。