ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love


結城を案内したいと思う場所は…


実は小絵の一番のお気に入りなのだ。


そのフロアの天井はド-ムを連ねている。


一見回廊のようにも見えるそのフロアへと案内した。

そこに置いてある、円いテ-ブルの二人用の椅子に
座った。


アフタヌ-ンティ-を…
楽しみながら、静かに夕暮れを待つつもりなのだが…

二人が座るこの場所には、 大きなテラコッタの植木鉢に植わった、レモンの木に 囲まれている。


今にも目の前に…
小鳥や蝶が飛び込んできそうな雰囲気に包まれている。

それに、あたりにはレモンの香りが漂っていて…


何だか長くいたら、
タイムスリップしそうだ。

「何だか… このまま… どこかへ消えてしまいそうですね…」


結城も小絵と同じことを感じたようだ。


他にも人は、いるのだが… 誰も居ないように静かだ。

ゆったりと静かに流れている時間がそこにあった。


-結城 様 ♪
いちど外に出て、景色を眺められては… -


「それもいいですが…
僕は、ここで静かに待ちたいのですが…

日が暮れるのは、もう少し時間が、かかるでしょう」

-はい♪
もう少し時間がかかります。
では、このままで
ティ-を、 いただくことにいたしましょう-


「この場所はとても静かでいい… あたりにはレモンの香りがしていて、
癒されますよ♪ 」


-そうですか… やっぱり、レモンの香りは、
気持ちが安らぎますよね。
それに私はここが、一番のお気に入りなんですよ♪

ご案内させていただいた私も、楽しくて…

ありがとうございます♪-


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