ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
レモンのニンフと夢


その時、小絵の部屋の電話が鳴り響いた…

小絵は結城に違いないとお思った。


-もしもし、桂川ですが♪ アッ、結城様…

…ご気分はいかがでしょうか、

もう、良くなられたのですね。


良かった。安心いたしましたわ…

お疲れが出たのかと、心配しておりましたから。


それから、結城様… ご夕食は、お部屋でいかがでしょう。
はい、わかりました。


では、ル-ムサ-ビスを手配しておきますので、


食後はゆっくり、お休み下さいませ~
では失礼致します -


やはり、結城はかなりメンタルにおちいっていた。


何といっても、日本にいる妻のことが気になるのだろう…


小絵は、明日からのことを考えると、気が重くなってきた。


こんな仕事は、初めてだ。
いつもなら、ガイドの小絵は、4・5人の観光客を案内しているのだが、


一人だけというのは…
どうもやりにくいものだ。

つい、干渉し過ぎることがあり、小絵は精神的に疲れていた。

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