ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love


そのうち道路の石を跳ねたのか、車が軽く揺れた…


それを機に、小絵は目を覚ました。


いや、覚ましたことに…
しただけだ。



-ごめんなさい♪
結城様の肩を枕にしてしまって… -


「い…え、かまわないよ♪ 君は、よほど眠たかったんだね。


もうすぐアッシジに着くみたいだよ! 」



-あっ!ほんとうだわ。
もうここは、
ウンブリア平野だわ-


「向こうに山が見えているよね。あれはどこなの 」


-あの山の上が、アッシジなんです-


-結城様、ここを抜けると、アッシジですわ♪


あの山はスバ-ジオ山です。あの山麓の丘の上に、


アッシジの街があるのです。
あの丘からは、ウンブリア平野を一望できますわ♪-


「その丘の上に大聖堂があるんですね…

何だか神秘的な、
ところみたいですね 」



-そうなんですよ♪
何度訪れても、
神秘的なところですね-



小絵が、ここを訪れるのは 5度目だ。


いつ訪れても神秘のベ-ルに包まれているのは、 ほんとうだ -
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