ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
下宿屋のマンマ
やってくる、日本人の観光客を、空港に迎えに行かなくてはならない。
小絵は身仕度をした。
簡単に化粧をほどこし、 階下へ降りて行った。
この下宿屋は、朝食と夕食が、ついていて、
今朝も朝早くから
起きたマンマが用意してくれていた。
その朝食にありつくために 階段を降りて行く-
小絵の部屋は三階の部屋の二つあるうちの一部屋なのだが、
その古びた木の階段は、けっこう急な階段なので、
三階からの上がり下がりは小絵にとってはきついものだった。
そして、この下宿屋の入口は一階にあるのだが、
その入口の外回りは、レンガで造られた要塞のように なっていた。
そのレンガの壁に囲まれた石畳は、かなり広くて中庭のようにも見えている。
それに、そのレンガの壁には、季節の花の鉢が-
とっかえ、ひっかえ吊り下げられていた。
マンマは料理も好きだが、 花も大好きときていて-
小絵の知る限りでは、季節の花が三日ごとに-
見るたびに、変わっているような気がした。