ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
世界一美しいシエナへ
大聖堂の礼拝を終えて…
二人は教会と修道院を巡った。
ひとつは、サンタ・キアラ教会だが、
薄いバラ色と白の縞模様が美しい教会で…
とても清楚な雰囲気を放っていた。
それに、聖人の精神が、
あちこちに宿る町並み…、
そんな街を歩いて巡り、
心を洗われた二人は、
いつの間にか謙虚な気持になっていて、神秘的な感動を受止めていたが…
つぎの予定地、シエナへ向かうため、アッシジをあとにした。
今夜はシエナに泊まる。 車で1時間ほどである。
しかし、シエナの街の中心部には、車は入れない…
ホテルに到着したら、車での移動はできない。
泊まるホテルは…
グランド・ホテル・コンチネンタルというところだ。 ここも五つ星ホテルだ。
-結城様 ♪
まもなくホテルに到着致します。
とても静かなホテルですわ-
「静かなホテルですか… 何だか寂しく聞こえますね。
きっと、スイ-トだから、バカに広い部屋なんでしょうね…」
-はい、結城様♪
とても広い部屋でございます。
メゾネットタイプになっておりまして…
優雅な、らせん階段があり、貴族の館の雰囲気がありますわ-
「そうなの、じゃあ又… 貴族にでもなったつもりで、
雰囲気を楽しんでみましょうか …」
-はい、結城様♪
そうなさって下さいませ。
私は使用人になってさしあげますわ ♪ -
「君も、おもしろいことを 言うんだね!
とんでもないですよ!
使用人だなんて…」
- ありがとうございます♪良く言っていただいて…
恐縮しております -
「日ごと、楽しくなっていますね 。
ほんとうにありがとう♪
君がガイドで、ほんとうにラッキーだった 」
車での会話が続くのだが、知らないあいだに車は…
シエナの街に入っていた。