ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love
小絵は、ジュエリーの細工もデザインもできる、
一流のジュエリーデザイナーになりたいと、
切望していた…
同じように、留学していた同級生はとっくに卒業…
小絵は画用紙の上だけの製作は、したくなくて…
自分が描いたデザインを、 自分で製作できるようになりたいという、
考えのもとに留年を続けてきたのだが、
しかし、もうそれも終りにしないと…
いつまでも、母親のルツコに迷惑をかけ続けるのは
申し訳なくて、
卒業をしなければいけないと思っている。
でも、小絵の本心は…
このままイタリアに住み着いて、
気ままに生活したいという気持なのだが…
母からの手紙には、一日も早く帰国するようにと、
書いてあったから、
そうもいかなくなっている。
たから、どうしても小絵は最後には、
卒業作品をイタリアで、毎年行われる、コンクールに 応募するつもりだ。
もちろん、コンクールでの金賞は無理だろうが、
挑戦する価値は十分にある。