嘘つきな彼と私。
過去
私はそれから再びまぶたを閉じ
眠りに就いた。
夢のなかで
陽が私に
「さようなら」を言う、
夢を見た
とても、悲しかった。
凄く、辛かった。
それでも、何も言えないまま
ただ、泣いた私がいた。
心のなかでは
「陽、いかないで・・・」
「陽、ずっと私の傍にいて。」
そんな
言葉が溢れるようにでてきて
だけど、それを
必死に抑えていた私もいた−・・・
陽の邪魔になってしまう。
それだけは
絶対に
嫌だ。
それしか頭になかった−・・・
いつも
自分の事を考える私と
陽の事を考える私がいて
結局、最後は
陽を考える私が勝って
「言いたいこと」や
「やりたい事」が
すべてできなくなってしまうんだ−・・・
そんな時
私はつくづく思う。
なんで
私はこんなにも
陽が好きなんだろう−・・・
彼と私は幼なじみで
彼には好きな人がいるのに−・・・
そういえば、彼を
意識し始めたのは
あの時からだった−・・・