僕とこいつは生徒会長
「マキちゃんいっつもそう言って先言っちゃうじゃん」

口を尖らせて拗ねたような声で話す。


実際のところ、真美を待ってたら学校に遅刻するしな。


さてどうやって逃げるかだな。


僕はふと腕に付けた腕時計を見た。


「おっと。もうこんな時間だ。今日朝礼あるから先学校行くわ」


真美から逃げ出すように僕は早口に言って歩きだした。


「ちょっと、マキちゃん!?」


真美の声が聞こえたけどそれを無視した。



あのまま付き合ってたら学校に間に合わなくなっちゃうかもしれないからね。


その時、真美じゃない違う声が後ろから聞こえた。


うん? 誰だろう?


そう思いながら後ろを振り向いた。





< 101 / 200 >

この作品をシェア

pagetop