僕とこいつは生徒会長
矢作がマキの名前を呼ぶ直前。


矢作は優弥に呼び止められていた。


「シュウはマキちゃんが好きなのかよ!」


優弥は怒鳴りながら矢作に問う。


「会長には関係ないでしょう。会長には真美さんって名前の彼女がいるのですから」


矢作が冷静な声で言うから優弥は言葉を詰まらせる。


「では、私はこれで…」


優弥の元から去る前に矢作は優弥の肩に手を置いた。


『会長がそんなんだったら私がマキさんを貰いますから』


そう小声で囁いたあとに優弥の元から離れていった。




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