僕とこいつは生徒会長
最終章 小さい頃からの知り合い
僕はいつから自分のことを『僕』って言い出したのだろう。


いつからマキじゃなくてマサキって呼ばれてたんだろう。



小さい頃のアルバムを見るとそこには同じ顔が二人いて、二人で仲良さそうに手を繋いでいた。


入園式って後ろに看板があるから幼稚園の時の写真だろう。



「この頃はまだ髪長かったんだ」


写真に写っている二人は髪が長い。


ってことはこの頃はまだ今みたいな性格じゃなかったんだ。


次の写真を見るためページをめくると髪が短かい自分がいた。



これを見ると入園式の後くらいからかな。


自分を「僕」って言い出したのは。


あれ? これって…


更に次のページを開くとそこにはショートの髪をしたかわいらしい子が写っていた。




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