僕とこいつは生徒会長
「なっ! 矢田って誰だよ。僕には木曽 雅季って立派な名前が…」


こいつ。なんで僕が矢田 真季ってわかるんだ?


でもばれる訳にはいかない。
僕が木曽 雅季というのを貫き通さないと計画がまる潰れだ。


「残念ながらウチの学校には木曽 雅季っていう人はいないんです」


なんでこいつがそんなことまで知ってるんだよ。

生徒なんてたくさんいるからすべて覚えきれないって思ってたから偽名で参加したのに。


これなら実在する人で参加すれば良かった。


「言ってなかったですけど全校生徒の顔と名前は把握してるので実在する人でもわかりますけどね」



ニッコリと微笑むそいつは優弥と同じような雰囲気を持っていた。






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