僕とこいつは生徒会長
促すのだけど矢作は言うのに迷っているのか言葉を発しない。


「そうやってだんまりされると逆に気になるのだが…」


「あっ! そうですよね。すみません」


「わかったからその先を言ってくれ」


僕が再びため息をつくと矢作はビクッとした。


僕そんな酷いことしたか?
「えっと…私がこのコンテストに参加したのは「それは優弥が好きだからだろ?」


そんなの聞かなくてもわかるさ。女の子は僕とのデートのため。逆に男は優弥とのデートのため。



「それは違います!」


矢作が急に大声を出したから今度は僕がビクッてしてしまった。


「大声出してしまってすみません。私がここにいるのはあなたとデートがしたかったからです」


矢作が落ち着いた声でそう呟いたのだった。




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