万引きGメンとし子物語【短編19ページ】
「右にまがったわ。急いであや子」
「わかっとけんいちいち言わんでよかと」
「あれっ?見失ってしまったわ。どこにいった?」
「わっ!!」
「キャー!」
「うっ!」
とし子とあや子はおどろいた。さちえが意気なりおどかしたのだ。
「な〜にやってんのさっきからこそこそとバレバレだよ。相変わらず老けてるね。豚足(とし子のあだ名)いくつだよ、服装もダサダサじゃん。もう、死んだほうがましじゃない?ていうか死ね」
いじめられたあの日の記憶がよみがえる。