恋をした歌えぬ鳥
〜神楽側〜

…なんか注目されてるぞ…


"俺の宝物、神楽だ!みんな仲良くしてな!いや、しなきゃ殴る!って言うか卒業さしてあげない!!"


犯罪ではないか、神楽は思う。


耳を澄ませば聞こえて来る生徒のひそひそ話を…いや、結構普通の音量で話している事に顔を赤らめていた。


『あれ、風上の娘絶対違う!』


『可愛いもん』


『あ〜なんか頭なでなで

したい!』
『分かる!こう…パンダ系?』


何んだ、パンダって…


"かぐりんも、挨拶して!"


慌てて生徒達の方を向き、頭だけぺこりとさげた。


"かぐりん……じゃなく!神楽だ!よろしくお願いする。"





『ナイスボケ!』


『面白いしゃべり方〜!』


『以外とセクシー声!』

ひそひそひそひそひそ


かなり照れる私。声に自信はあったが手術した後は褒められたなんかなかったのに…


"よし!じゃあ早速マスターに立候補する女!"

マスタァー?!人身販売?!


ないない…よね?


手挙げてる人いないし…

"ぱぱ、マスターって?"

一様聞いてみる。


"かぐりん、ぱぱの話聞いてた?"


聞いていませんでした。

多分寝てました。


"家のマスター制度!簡単に説明すると、二人一組でペアを組み、その中で成績の優秀な方がマスターとなり、もう一人は罰としてマスターの言う事を何でも聞かなければならない。本当は男女混ざって組んでも良いがかぐりんは私の大事な娘だから女と…"


"せんせーペアを組んでいないのは鬼塚だけでーす。"


"…言うわけにいきそうもないので、かぐりんのマスターは鬼塚千夏矢に決定!"
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