アイオンとユーリア
その様子を教会の2階の窓から見ていた
町の人々は、ワッと歓声を上げ、

はあはあと息を整えているアイオンの
そばに開いた扉から10人くらいが
出てきて、口々に何か声をかけてきま
したが、

その中にはアイオンの母親の姿もあり
ました。

しかし彼女はアイオンには何も言わず、
複雑な表情で、ただ

「ついにこの日が来てしまった」

と呟きました。
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