心ノ囁キ ーサヨナラのオトー
部屋で、テーブルを囲むように三人で座り、
貴唯は自己紹介した。
「…どうも。阿木朔哉です…。」
朔哉は貴唯を見て思った。
性格はともかく、
すっごく可愛い人だと。
笑うたびに
クルクルの軽めの癖っ毛がふわっとして、
イメージ的に、
マシュマロみたいな感じの女の人に見えた。
そんなこんなで貴唯に見とれていると、
こっそり乃栄が朔哉に言った。
「凄く可愛い人でしょ?自慢のいとこなんだぁ。」
「…へぇ。」
内心、少しだけ
乃栄の方が可愛いんじゃないか
…と考えた、朔哉でした。
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