【実話】あんなの日記
謙一は優しかった。
自分のお小遣を削り、食費を削って私とのデート代を捻出してくれた。

上京する前日、

『東京行ってもお前だけだから。休みには帰ってこいよ』

と言って私を抱きしめてくれた。
体が震えているのがわかった。




そして私は上京した。
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