抱けないあの娘〜春〜
二人だけの世界の両親はほっといて、僕達はパーティー会場の中へ。
物凄い人の数だ…
僕はさつきとはぐれないようにしっかりと肩を抱いた。
「さ、お腹も空いてきたし、食べるもの食べて満喫しますか!!」
パーティーは立食形式で世界各国の料理やスィーツ達が沢山。
一流の寿司職人が握り寿司を握ってくれるブースで僕達は美味しいお寿司をたらふく食べた。
「さつき、腹も満たされたことだし、そろそろ抜け出さない?」
「でも…せっかくのお母さんの復帰会見なのに、咲哉がいなくても大丈夫なの?」
「いいよ〜別に僕には関係無いし、せっかくのデートが親父達にかき回されるのはもうごめんだからね。」
「咲哉がそれでいいのなら…出よっか♪」
二人で手を繋いで会場を出ようとした。
その時…