抱けないあの娘〜春〜



さつきが部屋に戻ってきた。僕は緊張して入れてくれたコーヒーの味もわからない。


さつきは初めてなんだから、ここは僕がリードして…落ち着け!クールでスマートに行かなくちゃな。


そんな考えがぐるぐる回ってて、さつきがずっと僕を呼んでいるのも気がつかない。



「ねぇ咲哉、聞いてる?」



「あ?あ、あぁ…聞いてるよ。」



「私…あちこち泥だらけだから…シャワー浴びてきてもいい?」



いいですとも!!



「すぐ戻るから…待っててね?」



待ちますとも!!




さつきは部屋着を持ってバスルームに行った。




やべぇ…いよいよだ!



さつきを…あの美しい天女を…



ああああああ!!



こんなに幸せすぎていいのか!?



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