抱けないあの娘〜春〜
夕食を取り、さつきはバスルームへ向かった。熱いシャワーとお気に入りのアロマ入りの湯船で、真っ白な肌が薄桃色に変わっていく。
さっきまで体は冷えていたが、胸の奥は温かいままだった。
さつきはまだ誰とも恋をしたことがない。もちろん処女だ。
中学までは菖汰と一緒で、心配性の菖汰はさつきに言い寄ってくる男の子達を寄せ付けない。
元々さつきは男の子が苦手で、まるで騎士のような弟がいてくれるのが頼もしかった。
しかし高校は菖汰は全寮制の学校へ、さつきは女子大付属の女子高へ進学が決まった。それから菖汰は
「さつきは俺が認めた男以外、近寄るんじゃないぞ。絶対な!!」
と家に帰る度に怒ったように言う。
私ってそんなに危なっかしいのかな?
お父さんも家で私の顔を見てから、晩酌を始める。いつ外で何があっても私を迎えに行けるようにって。
お母さんはそんな二人をいつも笑ってみてる。
学校は女子高だし、最寄り駅からスクールバスが出ているので、男の人と会う機会は無いに等しい。
さっきまで体は冷えていたが、胸の奥は温かいままだった。
さつきはまだ誰とも恋をしたことがない。もちろん処女だ。
中学までは菖汰と一緒で、心配性の菖汰はさつきに言い寄ってくる男の子達を寄せ付けない。
元々さつきは男の子が苦手で、まるで騎士のような弟がいてくれるのが頼もしかった。
しかし高校は菖汰は全寮制の学校へ、さつきは女子大付属の女子高へ進学が決まった。それから菖汰は
「さつきは俺が認めた男以外、近寄るんじゃないぞ。絶対な!!」
と家に帰る度に怒ったように言う。
私ってそんなに危なっかしいのかな?
お父さんも家で私の顔を見てから、晩酌を始める。いつ外で何があっても私を迎えに行けるようにって。
お母さんはそんな二人をいつも笑ってみてる。
学校は女子高だし、最寄り駅からスクールバスが出ているので、男の人と会う機会は無いに等しい。