抱けないあの娘〜春〜



「さつき、これからどうする?行きたい所あるなら…」


「私は咲哉の行きたい所で…いいよ。」



そ、それは…



オッケーってことですか!?


一気に上がる心拍数!!



「私…咲哉のこと大好きだから、咲哉の望みを叶えてあげたいの。でも…私でいいの?」
瞳を潤ませながら、僕を見つめる。


「も、もちろん!さつきじゃなきゃ嫌なんだ。」

喉がごくりと鳴る。



「じゃあ田村さん、あの場所へお願いします。」



「了解致しました、さつき様。ほっほっほっ…」




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