抱けないあの娘〜春〜



お腹も一杯になって、海辺を手を繋いでお散歩した。



海からくる風がまだ少し冷たいけど、繋いだ手が暖かくて…



咲哉の暖かくて大きな手がすごく心地いい。



「ん〜いい天気だな〜!」


海を眺める咲哉の端正な横顔。



茶色かかった髪。



私を見つめる優しい眼差し。



知り合ったばかりなのに、どんどん咲哉に惹かれてる。咲哉の言葉や仕草、眼差し、全部私をドキドキさせるの…



こんな気持ち、初めて。



これが…




《恋をする》



ってことなんだね…



< 77 / 208 >

この作品をシェア

pagetop