抱けないあの娘〜春〜
お腹も一杯になって、海辺を手を繋いでお散歩した。
海からくる風がまだ少し冷たいけど、繋いだ手が暖かくて…
咲哉の暖かくて大きな手がすごく心地いい。
「ん〜いい天気だな〜!」
海を眺める咲哉の端正な横顔。
茶色かかった髪。
私を見つめる優しい眼差し。
知り合ったばかりなのに、どんどん咲哉に惹かれてる。咲哉の言葉や仕草、眼差し、全部私をドキドキさせるの…
こんな気持ち、初めて。
これが…
《恋をする》
ってことなんだね…