抱けないあの娘〜春〜



咲哉はボーッとしている私を優しく抱きしめ、何度も謝ってる。



「ごめん。本当ごめん。ゆっくりって言ったくせに、これじゃ説得力ないよな。大丈夫?」



「うん…」




こんな時、なんて答えていいかわかんない。



でも、咲哉の腕の中は温かくて安心出来ることは確かなの。



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