抱けないあの娘〜春〜
第六章


しばし車を走らせ、とある高級ブティックの前で停まった。すると田村が、


「先程、奥様からご連絡がありました。ホテルに向かう前に、咲哉様とさつき様をこちらにお連れするようにと言われましたので…」



「わかった。ありがとう。」



何のことだかさっぱりわからないさつきは、咲哉に促されるままブティックに入って行った。




< 89 / 208 >

この作品をシェア

pagetop