抱けないあの娘〜春〜



「さつきさん、初めまして!咲哉の母のみちるです。しかしまぁ〜なんて綺麗な子なの!?咲哉、あんたやるじゃん!!」



バシバシと咲哉の背中を叩いてる。



「あ、あのっ…こちらこそ初めまして!諏訪さつきと申します。」



「デートの邪魔しちゃってごめんなさいね。これからパーティーに来ていくお洋服を私も一緒に選びたくてね。」



「パ、パーティー!?」
何のこと!?


「あら、咲哉、さつきさんに何も話してないの?」


「だからっ!!これからちゃんと話そうと思ってたのに、そっちが勝手に呼び出したんだろーがっ!!」



ねぇ、話がさっぱり見えないんですけど…



一気に不安になってきた。


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