ラフ・メイカー
「私はそんなつもりでは……」
 
「とにかく、出ていって!もう魔導師なんて、こりごりなのよ!!」
 
この一言が決め手となった。
 
ウルフは哀しげな瞳のまま後ろを振り返り、孤児院を出ていく。
 
その後ろ姿は淋しげにしか見えなかった。
 
出ていき終えると、ピントは思い切り、ベルの足をふんづけた。
 
「ベル姉ちゃんは、パルキアの人間と一緒だ!!そうやって、人をいじめるなんて最低だ!!」
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