ラフ・メイカー
子ども達はわぁわぁと声をあげながら、通りを走り回ったり、横の芝生に入っていったり――
 
せわしく逃げ回る。
 
しかし、ベルと呼ばれる少女も負けてはいない。
 
地面に転がる土の固まりを走りながら手に取り、子ども達に投げ付ける。
 
「いってーっ!!」
 
子ども達は走るのを止めた。
 
子ども達はくるりと後ろを振り返り、ぶすくれた面をしている。
 
「お仕置きよ」
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