ラフ・メイカー
まるで、英雄のように扱われるウルフ。
 
しかし、ベルの心境は穏やかではなかった。
 
凍てつくような目をしたウルフ。
 
まるで、それは親を殺した魔導師のようだった。
 
「彼の正義が何なのかわからないって顔をしているわね?」
 
「シスター……」
 
窓辺にもたれるベルに、シスターが歩み寄っていく。
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