ラフ・メイカー
「彼は一体、何者なんでしょうか……私にはわかりません」
 
「……私にもわかりませんよ。ただ、彼の正義は感じれました。その源まではわかりませんがね」
 
ウルフの正義――
 
確かに、ウルフは笑顔を生み出すために手品まで披露する男だ。
 
そんな冷徹な人間ではないはずだ。
 
しかし、ベルにはウルフに潜む闇があるような感じがしてならなかった。
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