‡パルソナ‡ 孤高の唄姫
みんな…
「ごめん、まだ言ってなかったな…」
そしてあたしは一度、深呼吸して、ゆっくり言葉を選んで話し始めた。
ここに来るきっかけになったシーラの出会いの話…
旅に出る前に見た夢の話…
あたしがうなされていた夢の話…
「それでそのシーラを助けるためにあの岩山へ?」
あたしはレイの問いかけに子供のように頷く。
「…くだらねぇ…」
すると、ノエルから冷淡な言葉が返ってきた。
ノエルに視線を向けると、ノエルの冷たい視線とあたしの視線がぶつかった。