‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



「くだらないって…」


「くだらねぇだろ!?


選ばれし者がそこにいるんだったらまだしも、そのガキを救うためになんでこっちが時間を費やさなきゃなんねぇんだよ!」



あたしの言葉を遮ってノエルは声を荒げて言った。



「ご主人…」


俯いたあたしを不安そうな顔をしたファイは、あたしの顔を覗き込んだ。



「くだらないねぇ…」



あたしは俯きながら、そんなノエルに近づいていった。



そしてあたしはノエルの胸倉を強く掴んで


「お前は一回でもシーラに会ったことあんのかよ!?


シーラがどんな思いであたしに言ったか、お前に分かるか?」


あたしはノエルを睨みつけて怒鳴った。




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