‡パルソナ‡ 孤高の唄姫
レイはそんな茜菜達を呆れた顔で見つめた。
「本当に子供なんですから。ねぇ?」
レイはファイに向きなおると、同意を求めてきた。
ファイはレイの声にビクッと体が反応し、顔を強張らせた。
「そっ、そうっすね…」
今のファイにはレイの言葉や行動が恐ろしいものにしか感じられなかった。
レイはそんなファイにいつものように笑いかけると、また前を向いた。
「レイ、ノエル!岩山が見えてきたぞ!」
あたしは少し出遅れている二人に、岩山を指さして言った。
すると、二人はあたし達の所にかけてきて、岩山を見上げた。
「本当にでけぇ岩山だな…」
さっきもレストランで見たけど、近くで見た方がやっぱり迫力がある。
「そういえば、岩山のふもとに番人がいるって言ってたけど…どこにいるんだ?」
あたし達はあたりを見回した
その時だった…
「俺になんか用?」