‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


「で、俺に何の用なん。お嬢ちゃん」


「おっ、お嬢ちゃん!?」


その単語にあたしは顔が赤くなるのを感じた。


そんなあたしの代わりにレイがライオスの前まで歩いていった。


「この岩山に登りたいんですが、あなたの許可が必要とお聞きしたんですけど。」


「…なるほどな。でも、その答えはバツや」


「なんで!?」


すると、ライオスは困った顔をして腕を組んだ。


「この頂上にはな、大きな城が立ってるんや。」


「城?」


もしかして、そこにシーラが…


「そう。俺はそれを守るための"番人"。


だから、見ず知らずの人を簡単に通らせるわけにはいかんのや」


そんなぁ~!





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