‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


「なっ、なっ!!」


ライオスの顔があたしの耳元に近づいた。


この前のマリスのことがあって、あたしは動揺してしまう。


なっ、なんなんだ!?



「これ…


やっぱりパルソナやん!てことはお嬢ちゃんがあの"大空に選ばれし者"!?」


ライオスの驚いた声があたしの耳元で大きく聞こえる。


鼓膜がやぶれる!!


あたしは耳を両手でふさぐと、ファイが口を開いた。



「"大空に選ばれし者"のことを何で知ってるんすか?」



あっ、そういえば…


「当たり前や!!だって、俺はずっと"大空に選ばれし者"を待ってたんやから。」


ライオスは声を張り上げて言って、あたしの手を掴んだ。




< 193 / 371 >

この作品をシェア

pagetop