‡パルソナ‡ 孤高の唄姫
「なっ、なっ!!」
ライオスの顔があたしの耳元に近づいた。
この前のマリスのことがあって、あたしは動揺してしまう。
なっ、なんなんだ!?
「これ…
やっぱりパルソナやん!てことはお嬢ちゃんがあの"大空に選ばれし者"!?」
ライオスの驚いた声があたしの耳元で大きく聞こえる。
鼓膜がやぶれる!!
あたしは耳を両手でふさぐと、ファイが口を開いた。
「"大空に選ばれし者"のことを何で知ってるんすか?」
あっ、そういえば…
「当たり前や!!だって、俺はずっと"大空に選ばれし者"を待ってたんやから。」
ライオスは声を張り上げて言って、あたしの手を掴んだ。