‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


「うれしいわ~、選ばれし者にほんまに出会えるなんて!」


ライオスは掴んだ手をぶんぶん振って、握手した。


痛い痛い!!


まだ手首痛めてるのにぃ;


「あの、握手してるところ悪いのですが、なぜあなたは選ばれし者を待ってたのですか?」


レイは怪訝そうな顔をして尋ねると、ライオスは人差し指を唇に当てて


「俺だけの秘密や☆」


と一言だけ言うと、またあたしの方に視線を向けた。


「"大空に選ばれし者"やったら、話は別や!


この岩山の頂上に行きたいんやろ?


それやったら俺が案内したる。」


「いいのか!?」


「当たり前やっ!」



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