‡パルソナ‡ 孤高の唄姫


「本当にここ通んの?」


あたしはそう言うと、後ろにいる三人の顔を見た。


あたしは頑張ればなんとかいけるけど、この三人は…


「大丈夫、大丈夫♪俺がお嬢ちゃんの後ろにおったるから。」


いや、そういう問題じゃなくって…


「僕たちは大丈夫ですよ、茜菜。」


あたしが心配してたことに気づいたのか、レイがあたしに優しく言ってくれた。



「でもさぁ…」


「レイの言うとおりっす。俺達そんなに弱くないっすよ」



ファイもあたしに笑って言ってくれた。



「ファイ…


うん!わかった!!」


そして、あたし達は足場のせまい道を石壁に手をついて歩き始めた。


意外に風が強くて足がすくむが、それでもあたしは歩き続けた。




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