‡パルソナ‡ 孤高の唄姫
さっき落ちそうになった時なんか、心臓飛び出るかと思ったし…
「やっぱり怖いんじゃないんすか。
ご主人にもこんなかわいいところあったんすね」
また悪戯な笑みを浮かべたファイを見て、あたしは顔が熱くなってきた。
「かっ、かわいい言うな!!」
あたしが声を荒げると、ファイは前を向いて、歩き始めた。
「ちゃんと掴まってて下さいっす。」
「……うん…。」
あたしはファイの言うことを素直に聞いて、
つり橋を渡ってる時は、ファイの服の袖を掴んで歩いた。